■ジム開業時のトレーニング器具費用はどれくらい？

ジムを開業する際、トレーニング器具への投資額はどれくらい見込むべきでしょうか？一般的には100万円から300万円程度が目安とされています。
TREGOでジムを構築されたオーナー様達も、最も多い費用帯は「300万円以上（約15%）」、続いて「100～150万円未満（約13%）」、「50～100万円未満（約12%）」という結果が出ています。(※TREGO調べ)

もちろん、規模や提供するサービス内容によって費用は異なりますが、予算内で最大限の効果を発揮できるように計画を立てることが大切です。
例えば、価格の安さだけ見れば中古器具を活用すれば初期費用を抑えられますが一方、メンテナンス費用がかかったりそもそも交換パーツが存在しないこともあるため、そのバランスを考慮する必要があります。

【器具選びの基本：顧客満足度を高めるために】

ジム運営を成功させるための器具選びには、いくつかの重要なポイントがあります。

・顧客ニーズを把握する

どのような顧客層をターゲットにしているかによって選ぶ器具が変わります。
初心者向けにはシンプルで使いやすいウェイトスタックマシンを、
上級者向けには高負荷で多機能なプレートロードマシンを選ぶなど顧客ニーズに合った器具を導入しましょう。

・利用人数を見極める

ジムの規模や利用者の人数を予測し、それに合った器具の種類と数を決定します。
例えば、狭いスペースやホームジムでは多用途に使える5in1を導入することで、限られたスペースを効率的に活用できます。

・安全性を最優先に

器具選びでは安全性を第一に考慮することが重要です。
特にフリーウエイトエリアでは、利用者同士が接触しないよう広めの動線を確保し事故を未然に防ぎましょう。

【鍛えられる部位別！主要マシンの特徴と用途】

ここからは、ウェイトスタック、プレートロード、有酸素マシンといった
主要なトレーニング器具についてそれぞれの特徴と鍛えられる部位を紹介します。

・ウェイトスタックマシン

初心者にも使いやすいウェイトスタックマシンは、負荷をピンで簡単に調整できるのが特徴です。

• 胸筋：チェストプレスマシンで胸筋を鍛え、肩や腕も同時に強化。
• 背中：ラットプルダウンで広背筋を効率的にトレーニング。
• 脚：レッグプレスマシンは太ももやお尻に最適。
• 肩：ショルダープレスマシンで三角筋を集中的に鍛えます。

・プレートロードマシン

バーベル用のプレートを装着して負荷を調整するプレートロードマシンは
上級者向けの本格トレーニングに適しています。

• 胸筋：インクラインプレスマシンで胸の上部を鍛え、立体的な体型に。
• 背中：シーテッドロウマシンで広背筋や僧帽筋を強化。
• 脚：レッグカールマシンはハムストリングスの集中的なトレーニングに。
• 腕：バイセプスカールマシンで二の腕を鍛えます。

・有酸素マシン

心肺機能の向上や脂肪燃焼を目的とした有酸素マシンは幅広い利用者に対応できます。

• 全身：トレッドミルで歩く、走るなどのシンプルな運動を行えます。
• 下半身：エリプティカルマシンは膝に優しく、足腰を強化。
• 心肺機能：ステーショナリーバイクで持久力を高めます。

【ジムのレイアウト設計と動線の工夫】

ジムの空間を最大限活用するためには、効率的なレイアウト設計が欠かせません。
人気のあるマシンはアクセスしやすい位置に配置し使用頻度の低いマシンはフロアの奥に設置するなど
利用者がスムーズに移動できる導線を確保しましょう。
また、清掃のしやすさや換気効率の良さも考慮することで、快適で衛生的な環境を提供できます。

■まとめ：成功するジム運営のポイント

ジム開業におけるトレーニング器具選びと費用計画は、利用者の満足度を高めるための基盤です。
顧客ニーズに応じた器具を選定し、安全性を考慮したレイアウトを設計することで
初心者から上級者まで幅広いニーズに応えられるジムを作り上げましょう。
コストを抑えつつ、効果的な投資を心がけることで、長期的な成功に繋がります。